2023年もシーズン終盤戦でドラフト会議も迫って来たこともあり、プロ志望届を出す選手たちが増えてきて、先日高野連からも発表がありました。
ちなみにこのプロ志望届は正式にはプロ野球志望届でNPBのみならず、メジャーリーグ(MLB)や韓国や台湾のプロ野球、独立リーグでプレーを希望する者も含まれています。
そんなプロ志望届ですが、誰でも出すことは出来るのでしょうか?
プロ志望届は誰でも出せる?冷やかしはOK?
結論から言うと、プロ志望届は誰でも出せる訳ではありません。
高野連に所属している高校野球の野球部員か大学野球連盟に加盟している大学の野球部員しかプロ志望届を提出することは出来ない仕組みになっています。
例えば、野球部を途中で辞めて、帰宅部になった生徒がいくら自信があったとしてもプロ志望届は出せないようになっています。
高野連や大学野球連盟に所属する野球部員なら冷やかしで提出することも可能と言えば可能ですが、プロ野球志望届には在籍する学校の校長のハンコや保護者のハンコ、さらには野球部の監督の許可がないことには出せない仕組みになっているので、冷やかしでプロ志望届を出す選手はほとんどいないというのが現状です。
ちなみにこのプロ志望届を出さない限り、ドラフト会議で指名されないようになっています。
この制度が出来る前までは、例えば、桑田真澄選手が早稲田大学進学を表明しながら、巨人にドラフト1位で強行指名されたことで急遽巨人入りしたことで問題になったことや城島健司選手も駒澤大学進学を表明していながら、ダイエーホークスにドラフト1位で強行指名されたことで急遽ホークスに入団して問題になりました。
しかし、このプロ志望届の制度が確立されてからはドラフトで強行指名できなくなったので、選手たちは高校卒業後はそのまま大学に進学することからプロ入りする選手もいなくなり、ドラフト問題も解決されることになりました。
プロ志望届は誰でも出せる?まとめ
- 高野連や大学野球連盟の加入している野球部の部員しかプロ志望届は出せない
- 野球部員なら冷やかしでプロ志望届を出そうと思えば出せるが、学校の校長のハンコや保護者のハンコ、さらには野球部監督の許可が要るため、実質冷やかしでプロ志望届を出す選手はいない
- プロ志望届の制度が確立されて以来、大学進学を表明し、進学先も決まっていながら、ドラフトで強行指名されてプロ入りする選手がいなくなった為、高校・大学側とNPBの問題も解消された
プロ野球志望届に関してまとめるとこのようになりました。
ちなみに社会人選手はこのプロ志望届を出す必要はないようです。