阪神タイガース梅野選手が正捕手に起用されているものの、開幕から1か月以上経っても打率が1割台、得点圏でゲッツーを連発するなどファンの間では坂本を使え!という声が日増しに大きくなってきています。
岡田監督は現在青柳、西勇、西純、才木は梅野と組ませており、村上、伊藤将、大竹は坂本と組ませて併用しています。
前監督の矢野監督は一時期梅野よりも坂本をメインに使っていましたが、梅野と坂本ではどっちがいいのか?色々な面において比較してみました。
梅野と坂本どっちがいい?リードや防御率など比較!
梅野と坂本で比較すると、ざっくり以下のように違います。
- 打撃 坂本>梅野(※長打力 梅野>坂本)
- キャッチング 梅野>>坂本
- ブロッキング 梅野>坂本
- 肩 梅野>坂本
- リード 坂本>梅野
- 配球 坂本>梅野
- 防御率 坂本>梅野
梅野の打撃が酷評されていますが、坂本も打撃に関しては元々そこまで期待されておらず、長打がたまにあるという点では梅野の方が若干坂本よりも上なので、岡田監督は梅野をメインに起用しているのかもしれません。
それからキャッチングにおいては梅野はパスボールが少なく、体でしっかりとボールを止めてくれるので、坂本よりも断然上手いです。
坂本はフォークやスプリットなど落ちる球を捕り損ねて、後ろに逸らしてしまう時があります。
肩も梅野の方が強いので盗塁を刺すのが坂本よりも上手いです。
ただし、梅野はピッチャーの1番いいボールを軸にリードを組み立てるので、調子がいい時はそれでも抑えられますが、調子が悪い時には配球面やリードが単調になりやすく、バッターに配球を読まれてガツンと打たれて点を取られるケースが目立ちます。
一方で坂本はリード面が秀逸でピッチャーのその日の調子に合わせて、球種やコースを決めるので配球を読まれにくいというメリットがあります。
さらに坂本は強気の攻めでインサイドをどんどん攻める傾向にあり、梅野は無難な配球をする傾向があるので、バッターからしたら嫌なのは坂本捕手なんじゃないかと思います。
実際坂本が先発マスクを被る日は平均1点ぐらいで抑えており、防御率が梅野よりも圧倒的に低く抑えています。
矢野監督曰く、坂本のリードは自分にはない部分で強気にどんどん攻めてくれるので、梅野よりも坂本を評価しており、解説席で今年から見ていてもやはりそれは感じるそうです。
阪神梅野と坂本比較まとめ
- キャッチングは圧倒的に梅野が上手く、パスボールの確立が低い
- 肩も梅野の方が強く、盗塁阻止率が高い
- 打撃は長打力は梅野の方がややあるものの、坂本と現状そこまで変わらない
- 梅野はピッチャーの1番いいボールを軸にリードする為、配球が読まれやすい
- 坂本は配球やリードが上手くピッチャーのその日の調子に合わせて球種やコースを決められるが、梅野は配球が単調で打者に読まれやすく打たれやすい
- 坂本は厳しいインコースのボールをどんどん要求するものの、梅野は無難な攻めをする
このように梅野と坂本どちらにもいいところがあり圧倒的な差がないので、ここ数年阪神は正捕手を決められなかったと思います。
ただ、2023年に入り坂本をスタメンで出した方が勝率が圧倒的に高いので、梅野を外して坂本をメインで使っていった方がいいように思います。
とは言え、長いシーズン梅野選手に頑張ってもらわないことには優勝出来ないので、坂本4、梅野2ぐらいの割合で併用して欲しいように思います。