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なぜDeNAベイスターズがここまで愛される球団になったのか?TBS身売り〜DeNA買収・大成功へ

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なぜDeNAベイスターズがここまで愛される球団になったのか?
今回はDeNAが横浜ベイスターズを買収した経緯から振り返っていきます。

DeNAにより買収の背景

  • TBS時代の赤字:2011年時点で、TBSが所有していた横浜ベイスターズは約25億円の赤字を抱えており、経営が厳しい状況にありました。

TBS時代のベイスターズ

  • DeNAの目的:2002年から2011年まで、TBSが親会社でした。この期間は「暗黒時代」として知られ、チームは大きな低迷を経験しました。
  • 成績:Aクラス入り:この14年間でAクラス入りは2005年の1回のみで、残りはBクラスで、特に10回は最下位に終わっています。
  • 最下位の理由:投手陣と打線の歯車が噛み合わず、特に2003年には94敗を記録し、5位広島とも22.5ゲーム差という大差で最下位に終わりました。
  • 経営状況:TBSは巨人戦の放映権を得るために球団を買収しましたが、経営自体にはあまり関心がなく、球団は慢性的な赤字体質に陥りました。
  • 人事問題:監督や選手の解任が頻繁に行われ、チームの士気が低下しました。特に、東海大学出身の選手やコーチが一斉に解雇される事件もありました

DeNAによる買収の理由

  • DeNAの目的:DeNAは、プロ野球界発展への寄与、地域社会への貢献、そして自社のブランド価値・知名度向上を目的として球団を買収しました。

  • 春田真会長の意向:DeNAの創業者である春田真会長が、プロ野球参入を強く希望し、球団買収を推進しました。

DeNA買収の詳細

  • 買収金額:DeNAはTBSから横浜ベイスターズの株式の66.92%を65億円で取得しました。NPBへの保証金などを含めると、総額は約95億円です。

  • 球団名変更:買収後、球団名は「横浜DeNAベイスターズ」に変更されました。

モバゲーベイスターズ

一歩違えば、モバゲーベイスターズが誕生していた可能性があります。

  1. 球団名に「モバゲー」を入れる意向

    • DeNAは当初、球団名に「モバゲー」を入れたいと考えていました。これは、DeNAのサービス名と球団名を一致させることで、企業のブランド価値を高めることを目的としていました。

  2. 他球団からの反発

    • しかし、一部の球団が「モバゲー」を球団名に含めることに反対しました。特に、巨人の渡辺恒雄会長も「モバゲー」はDeNAの社名に含まれていないため、球団名に使用することに難色を示しました。

  3. 社名変更の可能性

    • DeNAは一時的に社名を「モバゲー」に変更する可能性も示唆しましたが、株主総会での承認が必要で、時間がかかるため、暫定的な球団名を使用することにしました。

  4. 最終的な決定

    • 結果として、球団名は「横浜DeNAベイスターズ」と決定されました。これは、DeNAの社名を含むことで、企業の認知度向上を図ることと、球団名に「モバゲー」を含めないという妥協案として選ばれました。

DeNAベイスターズ経営再建

  • 黒字化:DeNAの買収後、球団は2016年までに黒字化を達成し、観客動員数も大幅に増加しました。
    黒字化には、横浜スタジアムの買収も大きな要因となっています。
    DeNAは入場料収入の13%を支払う必要がなくなり、代わりにスタジアム内の広告や飲食物販売収入が球団に直接入るようになりました。これにより、球団の収入源が増加しています。

  • 観客動員数
    2011年:約110万人(平均15,308人)

    2012年:約110万人- まだ観客動員数は低迷していましたが、DeNAの買収後初めてのシーズンで、徐々に改善が始まりました。

    2013年:約142万5728人 – DeNAの買収後初めて観客動員数が増加し始めました。

    2014年:約156万人-1試合平均20,000人を超える – この年から観客動員数が急増し始めました。

    2016年:約194万人 – DeNAの買収後5年で観客動員数が大幅に増加し、球団の経営再建が進展しました。

    2018年:約202万7922人 – 200万人台を突破し、球団の観客動員数が安定的に増加しました。

    2019年:約228万3524人 – コロナ禍前の最高記録で、観客動員数がさらに増加しました。
    2023年:約230万人(1試合平均32,126人) – コロナ禍からの回復が進み、観客動員数がV字回復しました。

    2024年:約235万8312人(球団記録) – 観客動員数が新たな球団記録を更新しました。

    このように、DeNAの買収後、観客動員数は大幅に増加し、球団の経営再建に大きく貢献しています。

  • 地域社会への貢献:DeNAは地域社会に根付く球団運営を目指し、横浜市や地元企業との連携を強化しました

  • 26年ぶりの日本一:DeNAの買収後、球団は選手獲得に積極的になりました。特に、ドラフトでの新戦力の獲得やFA市場での補強が進められました。
    その後CSを勝ちすすみ、見事福岡ソフトバンクホークスを破り、26年ぶりの日本一を果たしました。

DeNAのスポーツ事業の営業利益

2024年のDeNAのスポーツ事業(横浜DeNAベイスターズを含む)の営業利益については、2024年3月期の決算でセグメント利益が21億2500万円と報告されています。この利益は、前年の損失から大幅に回復し、過去最高の水準を達成しました。

また、2024年シーズンにおけるベイスターズの観客動員数は236万人と球団史上最多を記録し、スポーツ事業全体の売上収益も増加しました。この成長は、観客動員の増加やチームの成功に伴う収益の増加が主な要因です。

ポジハメの母である南場さんプロフィール

金は出すが、口は出さないと言われるポジハメの母である南場さんにより尽力がDeNAベイスターズ躍進につながっています。

南場さんのプロフィール

  • 誕生日:1962年4月21日

  • 出身地:新潟県

  • 経歴:津田塾大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務し、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得しました。1999年にDeNAを設立し、2015年からベイスターズのオーナーを務めています。

ベイスターズでの活動

  • オーナーとしての役割:南場さんは、ベイスターズの経営再建に尽力し、球団の黒字化を実現しました。また、横浜スタジアムの買収も成功させ、球団とスタジアムの一体経営を推進しました。

  • ファンとの関係:柔らかな笑顔で選手を見守る姿から「ポジハメの母」と呼ばれ、ファンからも親しまれています。選手の応援歌を全て覚えているなど、チームへの愛情が深いことで知られています。

人物

  • ビジネスウーマンとして:南場さんは、DeNAの創業者としても知られ、ビジネス界での手腕が評価されています。彼女は、読書を通じて精神的なリフレッシュを図り、忙しい日々を乗り越えています。

2024年の日本一

  • 歴史的瞬間:2024年にベイスターズが日本一を達成した際、南場さんは試合中にスタジアムに現れ、大歓声を受けました。これにより、彼女のファンからの支持が再び確認されました。

南場さんの主な改革案

南場さんのオーナーとしての改革した点は下記となっています。

リ・ブランド戦略

  • 南場さんは、ベイスターズのブランドを一新し、「横浜の街のイメージに合ったチーム作り」を目指しました。ユニフォームのデザイン変更や、港町・横浜らしさを演出した試合演出が特徴です

顧客分析とマーケティング

  • DeNAは、球団のイメージや横浜市民のイメージを調査し、顧客分析に基づくマーケティングを展開しました。特に、30歳代から40歳代の男性をターゲットにした施策が奏功しました

一体感の創出

  • 南場さんは「顧客と企業の一体感」と「顧客同士の一体感」を重視しています。観客参加型イベントがその一例です。

多様な人材の活用

  • 南場さんは、DeNAの社員や外部の専門家を球団運営に参加させ、多様な視点を取り入れることで新しいアイデアを生み出しています。

ファンファーストの経営

  • 南場さんは「ファンファースト」を掲げ、観客体験の向上に注力しています。スタジアム内外のサービス向上やSNSを活用したファンとの交流が特徴です。

ABOUT ME
副田
小学校低学年から野球と出会って30年余り。 野球オタク。巨人坂本選手が大好きです。