今回は、近年で名球会に入会した選手と直近入会しそうな現役選手について調べてみました。
近年は、投手分業制やMLB移籍増加を受け、名球会の加入条件達成が難しくなっています。
名球会基準である200勝や250セーブの達成者が少ないのが現状です。
名球会とは?
名球会は、1978年に設立された、日本のプロ野球選手・元選手による会員組織です。
名球会は、プロ野球界で際立った成績を残した選手を称え、その功績を後世に伝えながら、社会貢献や野球振興活動も行っています。
設立と目的
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設立:1978年7月24日
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目的:プロ野球の発展、社会貢献、野球の普及・考察拡大
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法人格:現在は一般社団法人
名球会への入会資格
名球会に入会できるのは、以下の条件を満たしたプロ野球選手・元選手です。
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投手:通算200勝以上、または通算250セーブ以上
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野手:通算2000ヒット以上
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※日米通算記録(NPB+MLBの合算)が対象。NPBでの記録をスタート地点とし、MLB移籍後の記録も合算可能
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国籍は問わず、本人が入会意思を示すと外国人選手も入会可能
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2019年以降は「特例枠」も設けられ、理事会推薦・会員の4分の3以上の賛成で入会できる場合もあり(例:上原浩治、藤川球児)
主な活動内容
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社会貢献活動(チャリティゴルフ、寄付など)
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野球教室・野球振興イベントの開催
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名球会グッズの制作・販売
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会員同士の親睦・交流
象徴・シンボル
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名球会の英語名は「GOLDEN PLAYERS CLUB」
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シンボルマークは「明日への希望」を表現したペガサスと白球3
歴史の背景
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設立当初は「昭和生まれ」の選手に限定されておりましたが、現在は平成以降生まれも対象
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投手分業制やMLB移籍増加を受け、加入条件や記録の扱いも時代に合わせて拡大・変更されています。
- 200勝や250セーブの達成者が少なく、名球会に入れない名投手が多いのが現状です。
セーブは基本的に「チームで1人だけ」が積み重ねられる記録です。
年間20~30セーブが目安で、10年近く安定して「守護神」を守り続ける必要があります。
怪我や不調でクローザーの座を明け渡すとクローザーに戻るのも一苦労となっています。
近年で名球会入りした選手
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平野佳寿(オリックス)
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2023年に日米通算250セーブを達成し、名球会入り。
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上原浩治(元巨人・MLB)
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2022年、特例枠(100勝・100セーブ・100ホールド超の実績)で入会。
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藤川球児(元阪神)
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2022年、特例枠(245セーブ・164ホールド)で入会。
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2025年で名球会入りしそうな選手
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浅村栄斗(楽天)
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2024年終了時点で通算1964安打。 2025年シーズン中に2000安打到達が濃厚。
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益田直也(ロッテ)
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243セーブ(あと7セーブで250セーブ)。
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田中将大(楽天)
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197勝(あと3勝で200勝)。
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まとめ
名球会とは、プロ野球界で偉大な記録(200勝、250セーブ、2000安打など)を達成した選手が入会できる名誉団体であり、野球界の発展や社会貢献活動にも取り組む組織です。
その存在は野球ファンや現役選手にとっても大きな目標・憧れとなっております