高校野球の全国大会には、春の甲子園と夏の甲子園が2つ存在します。
今回は春の出場校の決め方について調べていきます。
夏の甲子園と春の甲子園の違いとは?
夏の甲子園
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出場校の選考:
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各都道府県で行われる夏の県大会で優勝した1校が選出されます。全国で47校が出場します。
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大会形式:
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ノックアウト方式で行われ、敗者は即脱落します。
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大会期間:
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通常8月中旬から始まり、約2週間で終了します。
夏の甲子園では、春の甲子園)と比べ、出場方式がわかりやすくなっています。
基本的には各都道府県で1校勝ち抜き(東京2校,北海道2校)、甲子園で激突します。
春の甲子園と違い各都道府県から1校出場するので、春の甲子園よりも盛り上がることが多い大会だ。夏の暑さもより盛り上がりに拍車をかけているのかもしれません。
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春の甲子園
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出場校の選考:
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前年の秋季大会の成績や21世紀枠、明治神宮大会優勝枠などを基に選出されます。全国で32校が出場します。
一般枠:28校/21世紀枠:3校/明治神宮大会優勝枠:1校となっています。
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大会形式:
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ノックアウト方式で行われ、敗者は即脱落します。
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大会期間:
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通常3月下旬から始まり、約1週間で終了します。
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一般枠の選考方法
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基準:前年の秋に行われる地区大会の成績が主な基準となります。
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地区ごとの配分:
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北海道:1校
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東北:2校
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関東:5校(東京1校含む)
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北信越:2校
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東海:2校
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近畿:6校
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中国:2校
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四国:2校
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九州・沖縄:4校
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選考方法:
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地区枠が1校の場合:優勝校を選出
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2枠の場合:優勝校と準優勝校の2校を選出
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4枠以上の場合:ベスト4以上を基準とし、試合内容や対戦相手などを総合的に判断して選出
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21世紀枠の選考方法
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基準:
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少数部員や施設面のハンディ、自然災害など困難な環境を克服している
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学業と部活動を両立させている
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予選では良い成績を挙げたが、強豪校に惜敗するなどの理由で甲子園出場機会に恵まれていない
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創意工夫した練習で成果を上げている
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校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている
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選出方法:各地域で1校ずつ推薦し、最終的に東日本1校、西日本1校、東西を問わず1校の合計3校が選出されます。
明治神宮大会優勝枠
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基準:前年秋に実施される明治神宮大会の優勝校が無条件で1枠を与えられます。
選考委員会
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選考委員会:1月下旬に開催され、出場校が決定されます。
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選考基準:
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大会参加者資格規定に適合したもの
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日本学生野球憲章の精神にのっとり、大会理念にふさわしい活動を行っているもの
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別に定める選考ガイドラインにもとづいて選出する
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このように、選抜高校野球の出場校は、一般枠、21世紀枠、明治神宮大会優勝枠から選ばれます。選考は秋季大会の成績やチームの活動内容を考慮して行われます。
春夏甲子園の最多出場校について
春夏甲子園の最多出場校については、下記となっています。
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主な出場上位高校(通算):
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龍谷大平安高校(京都)は通算76回出場しており、春4回、夏34回です。
┗主な龍谷大平安高校出身のプロ野球選手
赤松真人選手(元広島など)
炭谷銀仁朗選手(元埼玉西武など)
今浪隆博選手(元ヤクルト) -
中京大中京高校(愛知)は通算61回出場しており、春11回、夏32回です。
┗主な中京大中京高校出身のプロ野球選手
髙橋宏斗選手(中日)
中山礼都選手(読売ジャイアンツ)※髙橋宏斗選手は、コロナ禍の際に高校3年生の年だったので、夏の甲子園が未開催となっています。
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県岐阜商(岐阜)は通算60回出場しており、春4回、夏30回です。
┗主な県岐阜商高校出身のプロ野球選手
佐々木泰選手(広島)
高橋純平選手(元福岡ソフトバンク)
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主な出場上位高校(春):
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高松商業高校(香川)は春の選抜で29回出場しています。
┗主な高松商業高校出身のプロ野球選手
浅野翔吾選手(巨人)
末包昇大選手(広島)
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主な出場上位高校(夏):
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北海高校(北海道)は夏の選手権で40回出場しています。
主な北海高校出身のプロ野球選手
┗川越誠司選手(中日ドラコンズ) -
早稲田実業高校(東京)は夏の選手権で30回出場しています。
主な早稲田実業高校出身のプロ野球選手
┗野村大樹選手(西武ライオンズ)
清宮幸太郎選手(北海道日本ハム)
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これらの学校は、長年にわたり甲子園での活躍を続けています。
大阪桐蔭高校
ちなみに大阪桐蔭高校は、13回出場で優勝が5回と圧倒的な優勝率を誇っています。
前述の中京大中京高校が優勝回数7回で最多となっています。