日本のプロ野球界(NPB)はFA導入以降選手の年俸は年々上がってきており、今やレギュラークラスは1億円プレイヤーは当たり前、最高年俸は日本人選手でオリックスの山本由伸選手の6億5000万円となっています。
一方でコーチの年俸は2軍コーチで1000万円前後、1軍コーチで1500万円から2500万円前後、ヘッドコーチであっても3000万から5000万程度と10年前、20年前と比べてほとんど年俸が上がっていません。
いったいなぜプロ野球コーチの年俸はこんなにも低いのでしょうか?
プロ野球のコーチの年俸が安い理由はなぜ?
プロ野球選手というのは今まで子供の時から野球しかして来なかった人たちがほとんどです。
そんな人たちが現役引退後に一般社会で会社員として働くのは仕事面でも給料面でもなかなか辛い部分があり、若い選手ならまだしも30歳を超えて引退するとなると相当難しい部分があります。
そういう意味で、どうしても多くの野球選手が引退後も野球界にコーチとしてでも残りたい人が多い為、給料が少々低くてもサラリーマンとしてイチから働くよりはマシなので、コーチの年俸は10年前、20年前とそこまで変わらないことが考えられます。
それだけプロ野球界のコーチという職業はプロ野球選手にとって需要が多いものになります。
次に、地上波のテレビ中継、特に巨人戦がかなり減ってしまった為、解説者になれる人が昔に比べて減っていることも考えられます。
なれたとしても今や解説者はパイの取り合いで、阪神など人気球団で活躍した選手、人気のない球団なら相当活躍した選手やよほどの人気選手でない限り解説者にはなれません。
しかも、野球解説者の世界は定年などないので、年齢を重ねても退く解説者が少なく、60代や70代の上の世代が詰まっているので仕事がなかなか回ってこないという現実もあります。
新しく解説者になった人であっても月に1本CSやラジオの野球中継の解説しか仕事がないという人も結構多いみたいで、それでは食っていけないのが現状。
そういう状況から考えても、やはり少々給料が少なくてもコーチとしてでも野球界に残りたい人が多い為、コーチの年俸は未だに安く抑えられているのだと考えられます。
プロ野球のコーチの年俸が安い理由まとめ
- プロ野球選手はほとんどの人が子供の時から野球しかしてこなかった為、引退後にイチからサラリーマンとして働くよりも、球界に残ってコーチになりたい人が後を絶たない
- プロ野球のコーチになりたい人が多く、需要がものすごくある分、給料は上がらない
- 野球中継が減ってしまったせいか、野球解説者の道も昔に比べてなれる人が少なく、
かなり活躍した選手や人気のある選手でないと引退後解説者にそう簡単になれない - 野球解説者になれたとしても上の世代がかなり詰まってしまっている為、なかなか仕事が回って来ず、月に1本しか野球解説の仕事がなく、解説で食える人は数少ない
まとめるとこのようになりました。
なかなかプロ野球選手の引退後の生活は一部の選手を除くと想像以上に厳しいようで、たとえコーチの給料が安かったとしても一般社会で働くよりは貰える分、引退後にコーチになりたい選手がめちゃくちゃ多く、何年経ってもプロ野球のコーチの年俸がなかなか上がらないというのが答えのようです。
以上、プロ野球のコーチの年俸が安い理由についてまとめさせて頂きました。