「高速チャージ」は守備時にバント処理が速くなる特殊能力です。主に内野手が相手打者のバントに素早く前進できるようになることで、バント安打や送りバントなどへの対処力が向上します。
詳細な効果
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バント処理時に球に素早くチャージ(前進)できるため、バント打球への守備反応が非常に良くなります。
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投手・一塁手・三塁手・二塁手など、バント処理を担当するポジションで特に効果的です。捕手には影響しないとされています。
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守備時のバント安打やスクイズ、セーフティバントなどを防ぐ力が高まります。
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上位の金特殊能力はなく、単独で存在する青特(青色特殊能力)です。
発動条件・使い所
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主にバントが予想される場面や、内野守備力重視の選手に習得させることが推奨されています。
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栄冠ナインやオンライン対戦等で特に重宝されます。オンライン対戦ではバントやスクイズを仕掛けられる場面が多々あり、投手が高速チャージを持っていると前進守備の速度が増し、バント安打・送りバント対策として非常に有利です。
特にバントを多用する戦術の相手や、同点終盤の守備で強みとなります。
余談:得点効率
高速チャージに付随して、よくある議論ですが、一つ取り上げてみます。
ノーアウト1塁でバントは意味があるのか?
ある実験結果では、「普通に打つ」方が得点効率(得点期待値)が高いのが一般的です。
得点期待値比較
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ノーアウト1塁の得点期待値は約0.729〜0.658点。
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送りバントで一死二塁にした場合の得点期待値は約0.618〜0.558点と下がります。
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送りバントを選択するとアウトカウントが増えるため、全体として期待できる得点は低くなります。
| 状況 | 得点期待値 (NPB) | 得点確率 |
|---|---|---|
| ノーアウト1塁 | 0.658 | 34.4% |
| 一死2塁 | 0.558 | 34.9% |
バントの戦術的側面
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バントは“ランナーの生還率”を高めたい場面(接戦終盤や下位打線時など)では使われますが、統計的には得点期待値は下がります。
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バントが有効なのは「打率が極端に低い打者」「どうしても同点や逆転したい場面」「絶対にゲッツーを避けたい場面」など、特殊な状況に限られます。
まとめ
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普段は「普通に打たせた方が得点効率は高い」ですが、バントは戦術面・心理面で採用される場合もあります。